こんにちは!観てきました!エマ・ストーン主演の話題作『哀れなるものたち』!
んんー評価に困る作品です。
胎児の脳を移植され蘇った女性が大陸を大冒険するというストーリーはユニークで面白く、ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞ということでやや期待が高すぎた感がありますが、んーまあ、言って見れば凡庸な作品という評価になろうかと思います。
しかしまあこれはぼくの見方がたぶん悪く、よく前情報を見るとエマ・ストーンはゴールデン・グローブ賞にはミュージカル・コメディ部門のノミネート、受賞となっています(ちなみに作品賞も同カテゴリで受賞)。
なるほどこれはコメディとして観る映画なのだとするとまあ納得であります。過剰なエログロやゴシック的世界観などもそうしてみると納得がいきますし、アイロニーが効きまくった脚本も腑に落ちます。
とするとこれは日本におけるプロモーションの問題とも言えるかもしれません。衝撃作!意欲作!エマ・ストーン熱演!女性必見!などというプロモーションをちょっと見かけたのですが、まあ間違ってはいないにせよちょっと違うかなあという印象を持ちます。
まあ少なくとも「胎児の脳を移植され蘇った女性の大冒険」という設定はよく考えればあり得ないわけで、その時点でこれはある種現実離れした突飛な物語で、つまりはコメディとして観るべきなのだということは意識するべきだったのだと思います。
そういう視点から改めて考えるに、まあ万人には進めないにしてもよくできた映画であることは間違い無いでしょう。エマ・ストーンはまじで熱演ですし、個人的にはマーク・ラファロさんが確かに笑えました。
あまり人に勧めたくなる映画ではありませんし、ひとによってはまじで不快に感じる方もいるかと思いますが、これはまじのお話ではなくコメディ/アイロニーなんだよということは言いたいと思います。