はい。怒られそうな煽りタイトルになってしまいました。実際に「はあ?」とこのポストを開いた方もいるかもですが「雰囲気映画」別に悪い意味では全くないです。
念の為、「雰囲気映画」のワードで検索してみましたが特に悪い意味では使われていないようですね。「おしゃれ」「ハイセンス」「心地いい」「心ときめく」などのサジェストが提示されまあホッとしました。ぼくも全くネガティブな意図はなく、そういう映画ってあるよねって感じで使っているのですがまあ観てきましたよ『キリエのうた』!
いい!というか岩井俊二監督はもうこの文脈の映画を撮らせたら唯一無二だな!と。『スワロウテイル』『リリイ・シュシュ』を経て円熟の域に達しているなと思いました。
まあ少し泣きましたよねリアルに。まあ岩井俊二がマジで泣かせにきてるのでそれはピュアで素直な映画好きとしては泣きますよ。その辺の捉え方というか感じ方がこの映画を「雰囲気映画」とする所以なのですがこの辺りは各々感じ方というものはあろうかと思います。
そしてこの映画を「雰囲気映画」とするならばこれに並ぶ作品もそうあるまいと思いますね。日本映画界としても異彩を放つ作品と言えると思います。あえていうならフランス映画に近い?作家性と言えると思います。
例えばですけど音楽映画としてとか、青春群像映画としてならあえて特筆するべき作品ではないのかもしれないですけど、それが「雰囲気映画として」であればこれはもう120点ですよね。
いい映画ですのでぜひ観てみてください。