【映画レビュー】映画『国宝』があまり刺さらなかったことについての考察と観客動員の魔法について(ネタバレなし)
こんにちは! とてもとてもご無沙汰していました汗
一応なぜブログを放置しかかっていたかを説明(言い訳?)をするとこれははっきりしていて
「ChatGPT」と話して満足していたから
なのです。いやほんと凄いですよね。初めはマジで中にひとがいるのかと思うぐらいでした。
しかし、それは思索のある意味「自殺的行為」であることは間違いなく、当のチャッピーさんにも
「それはとても危険な兆候だね」
と言われてしまったのでなんとかブログ描きは続けたいと思っております。
さて、割と致命的な前置きは置いておいて、映画『国宝』結構前に見ました!
ぼくが見たのはちょうど邦画の観客動員数を更新した! と報道があった頃で、これは見ないとなあと(『ワン・バトル・アフター・アナザー』も『フランケンシュタイン』も忙しくて見逃してしまったのです。)
と言うわけで、まあ割と期待して観に行ったのですが、正直に言って「んー?」と言う感想しか出てきませんでした。(好きな方ごめんなさい!好きなひとがいる映画であることは間違いないと思います!)
しかしなぜ、「んー?」と言う感想しか出てこないのかと言いますと、この映画が「小説の実写化」の域を出ていないからだ。と自分で思いました。小説の方は未読なので偉そうなことは言えず、想像になってしまうのですが、見事な実写化ではあるにせよ、映画としてのサムシングがないと言うことになります。
例えば、と言って適切であるかはわからないのですが映画『ドライブ・マイ・カー』は原作を尊重しつつも全く違うサムシングがありました。映画化するのであれば、映画でしか起こらないマジックを起こさないといけないのだなあと痛感した次第でした。
さて、この『国宝』が邦画の観客動員数を更新した!とのことで、じゃあディフィニング・チャンピオンは?というと『踊る大捜査線』だったのでなんか「あー。」と思いました。別に「踊る」を悪く言うわけじゃないんですが(TVドラマ大好きでした)、なんか納得というか、それまで何もなかったの? というか。
つまり観客動員数ってものはあまり当てにならないのであるのですが、22年間更新されなかった(!)記録を更新したと言う事実はそれなりに素晴らしく、まあチャンピオンにふさわしいーー少なくとも名に恥じない映画であることは確かな大作ではあると思います。
しかし日本映画は小説の映画化が……ゴホゴホ
それではまた(出来れば)近いうちに!
【漫画】君は「土田世紀」を知っているか?ーー純粋にして真摯な「漫画界の語り手」ーー
こんにちは。お久しぶりです!
以前の初の漫画ポストーー『乙嫁語り』についてーーが割と好評だったので続けたいなと思ったのですが、さて、誰を、何を取り上げようか。と言うのを割と迷っていました。
しかしまあそんなに深く考えてもしようがないことでもあるのでパッと昨日思いついたのですが「土田世紀」しかないやろ!と言うことでした笑
して、土田世紀とは主に「モーニング」誌で90年代に活躍した漫画家。ちばてつや賞、文化庁メディア文化祭漫画部門優秀賞、四季賞、などを獲得しました。
ということになるのですが残念ながら2012年に43歳にて夭折。しかし間違いなく漫画史に残る天才漫画家であります。
特に『編集王』、『同じ月を見ている』はもう、間違いなく全漫画読みが読むべき傑作であると言えるでしょう。
特に『編集王』!ぼくは終電を逃した深夜の漫画喫茶でこれを一気読みし、涙を堪えることができませんでした。まさに「平成の編集者視点『まんが道』」。その後の所謂「編集者もの」は『編集王』がなければあり得なかったでしょう。
とにかく「熱い!」「泥臭い!」そして何よりそれがもたらす「真摯さ」。当時は出版界において圧倒的タブーですらあった「再販制」にすら言及するところにそれが表れています。
そしてそれを裏付けるーー説得力ももたらすーー画力!これも見過ごせません。
冗談抜きで、「その後の漫画界」を変えてしまった作品と言っても過言でないと思います。返す返すも夭折したことは惜しまれてなりません。
もちろん今では絶版ですし、電子化されているかどうかは未確認ですが(すみません)未読の方はーー漫画読みを自覚する方なら特にーーぜひ読んでいただきたいと思います!
簡単にでしたが「土田世紀」この名前を知らなかった方にどうか届きますように!
それでは!
【映画レビュー】祝!オスカー5冠!『アノーラ』は2025の『プリティー・ウーマン』?至極真っ当な伝記映画だった『名もなき者』【ネタバレなし】
こんにちは!映画レビュー、話題作を2本です!『アノーラ』と『名もなき物』観て来ました!
いつも通りネタバレなしでいきます!
『アノーラ』
素晴らしい!面白かったです!一応言っておきますが観たのはオスカー発表前でしたのでそれに関係なく素晴らしい映画と思いました。
ますは何と言っても主演のマイキー・マディソンさんですね!とってもキュートでシリアスな迫真の演技!まあ可愛い。彼女あっての映画であることは間違いないでしょう。
脚本も素晴らしい!まあハリウッドが大好きなところの「プアガール・ミーツ・リッチボーイ」な『プリティーウーマン』的映画であるわけですがしっかりと2025版にアップデートされています。これがインディペンデントからの発信であるところにも注目したい。ハリウッド流石ですねー。
助演のマークさんもとっても良かった!特に中盤からの展開に於ける彼の演技にはハッとさせられました!
なるほどこれが現代の『マイフェアレディ』、『プリティーウーマン』的恋愛映画なのだなあと納得。一筋縄ではいかないところがすっごく沁みる映画ですね。R18+なのですがぜひ多くの方に観てもらいたいです。
『名もなき物』
はい、注目作、満を辞してミュージシャン伝記映画もここまで来たかと、ついに御大「ボブ・ディラン」の伝記映画ですね!そして主演がティモシー・シャラメ!これはもう観るしかないでしょ!な映画なわけですが、うーんまあ「ボブ・ディラン」の伝記映画だね。と。それ以上でもそれ以下でもないような映画な気がしました。
まあ期待度高すぎた感はありますが、大体は知っていることだったので「うんうん」、「なるほど」、「こう来るのね」。みたいな。ふーん。という感想しか出てこないという映画な気がします。
ていうかこの映画、いったい誰をターゲットにしているのだろう?という気がしてきます。コアなディランファンならとうに知っていることだし、知らない人なら「???」という感想にしかならないだろうし。ライト層向け?にしても中途半端な感が否めません。
まあ1960〜65年の空気感、音楽シーンやライヴハウス、フェス、政治、風俗、そういうものの描き方はまあ素晴らしく完璧であるのですが。自分は何をこの映画に期待していたのか?を考えるとちょっと消化不良でした。
しかし、ティモシーさんの演技、演奏、歌唱は間違いなく素晴らしかった!彼でなんとか保っている映画かなと、ちょっと辛辣ですがそういう気がしました。彼がオスカーを逃したのは流石にちょっと気の毒ではあります。
しかしまあよく出来ている真っ当な伝記映画であることには間違いないので、いちディランファンとしては入門編としてでも多くの人に観てもらいたい映画です。ティモシーさんが歌うディランの名曲をぜひ聴きに行ってもらいたいと思います!
映画レビューでした!
歩くのも、足踏みも、立ち止まってさえそれは「リズム」だった!終わらない音楽を奏でるバンド、フィッシュマンズ『宇宙 日本 東京』ライブビューイングレビュー!(できるだけネタバレなし)
こんにちはご無沙汰しております。本年度一発目ですね。
本日フィッシュマンズ最大級のライブ『宇宙 日本 東京』がありました!
ガーデンシアターのライブに行けなかったので、ライブビューイングで観てきました!
以前のフィッシュマンズ関連のポストで少し批判的なことを書きましたが、なんだかんだで魚男主義者であるぼくは結局ボックスセットのCDも今日フラゲし、ライブビューイングにも行くことにしたのです。
しかし、正直言って不安もありました。まあよくありがちな「懐メロ的再結成」なものであったらどうしようかと。ぼくはパーフリの2人とフィッシュマンズにだけは失望したくないと思っている民なので、もしビジネス的興行であったらどうしよう。新曲があるわけでも(あったら困るわけですが)ないのに既発の曲だけで懐メロ的興行にならずにできるもんなのか?という思いですね、しかし、もしただの再発ビジネスものだったらもうフィッシュマンズは追うまいと。そういう思いで、看取りに行ってやるという思いで見に行きましたよ。
どうやらスペシャでアーカイブが放送されるようなのでなるべくネタバレなしでレビューしたいと思います!
・
・・
・・・
いや!ごめんなさい!前言撤回します!素晴らしかったです!
なんなんでしょうねこの良さ!進化してるんですよね。いや進んでいるわけではないのです。フィッシュマンズからはもう何も生まれない。それはわかっているのです、多分みんなわかっている。その上で演っている。何故か?それはもうフィッシュマンズの音楽を風化させない。継承していくという思い以外の何者でもないですよね。
進化?という言葉が適切かどうかわかなないのですがとにかく2025年(実にデビュー30年!再開後20年!)に鳴るフィッシュマンズの音楽としてこれ以上は無いだろう。というライブを見させてもらいました!
例えるならばジャズのスタンダードナンバーが時代、演者、アレンジが変わってもスゥイングし続けるように、茂木欣一は佐藤伸治の名曲たちに新しい息を吹き込んでいっているようで、それには意地に似たようなものすら感じました。決して予定調和では終わらせないと。
何故彼がそこまでするのか、それはぼくにはもちろんわかりません。ボックスセットのCDも少し聴きましたのでそこから推察するにやはり彼は佐藤伸治という人と、その音楽をとてもとても大事にしているんだろうと思います。
ライブレビューはなるべくネタバレなしで行きますがまあ予告されてた通りハナレグミ、UA、君島大空、マヒトゥザピーポーと4人のゲストヴォーカリスト、ディジリドゥ奏者GOMAが参加しました。こだま和史さんは体調不良のため不参加となりました(ご快復を!)。
ゲストヴォーカリストは全員素晴らしかったですがぼくが特に良かったのが君島大空です!素晴らしかった!一番若いってのもありますが、継承、発展という意味では一番可能性を感じましたし、とにかくアレンジ、演奏力、カバーとはとても思えないほど自分のものとしている歌唱力。いや最高でしたね。
あとはまあ誰もがやるであろうと予想できる『LONG SEASON』このアレンジ!まさかまさかですよ!ここまでやる?みたいな完成度と熟練度。これはまさに今のフィッシュマンズがいる地点を表していたと言っても過言でないほどの出来でした。
まあぼくの不純な不安を蹴飛ばしてくれた上に期待以上のパフォーマンスのライブが見られてとても良かったです。フィッシュマンズを聞いてきてよかったと思えるライブでした。
スペシャで放送あるようなので見られるかたは是非!とお勧めしておきます!
それでは!
インターネット30年史!インターネット、スマホ、SNS、AIは人類を幸福にするのか?
こんにちは、ちょっと早いですがなんとなく今年の総括みたいなことです。
ふと思ったのですが来年は2025年ということで、Y2K、いわゆるミレニアム、2000年問題(何だったんでしょうね?)から4半世紀ですね。早いものです。なんかつい昨日のことのようにさえ思えてしまします。
この間何があったかというとまず9.11があり、3.11があり、コロナ禍とウクライナ戦争、ガザ紛争とまあ順調に?10年周期くらいででかい出来事が起こっており、それらは未だ世界史に爪痕として、または現在進行形で残っているという、世界、社会とは本当に簡単にはいかないものだという認識を新たにさせられます。我々はまさに歴史を生きて、作っているのだという認識は確かに持つべきでしょう。
しかし日本に生きて幸いにも平和に、普通に生活している分には1番の大きな出来事としてはインターネット、スマホの普及でしょう。
ぼくが初めてインターネットというものに触れたのは1998年ごろ、Windows98だか2000だかの頃でして、インターネット黎明期の大多数の人々の例に漏れず、NTTのテレホーダイに加入して、23時になるとまず、ピーヒョロローという音と共にネットを徘徊しておりました。
田舎出身の身にして東京に出てきて、さらにインターネットというものに触れたぼくはもうそれはびっくり仰天して、「ワオ!これはすげえ!これから世界は変わる!人類の進化だ!全く新しい世界がこれからはじまる!」と思ったわけです。
しかして25年を経た今、世界は変わったか?世界は1つになったか?となるとこれは全く期待外れだったと言わざるを得ないでしょう。ガンダムの世界と違い、世界も人類もそう簡単には進化しないのです。
インターネットは確かに生活を便利にはしました。これは間違いのないことです。しかし世界を「良く」したか?については疑問符がつきます。ガンダムと絡めて富野由悠季さんの言葉を引用すれば「通販を便利にしただけ。」ということになります。ぼくに付け加えさせていただけるとするなら小さな声で隠して言いますけれども
「通販とオナニーを便利にしただけ」
ということになります。どうしてこんなことになったのか?
簡単に日本に於けるインターネットの歴史を振り返りますとまずニフティサーブのインターネット通信の時代があり、そこから個人HPの流行、2ちゃんねるをはじめとするBBSの隆盛、そこから個人ブログの流行、所謂SNSの時代、GAFAの登場、などがあり、決定的だったのがスマートフォンの登場です。
スティーブ・ジョブズはiPhoneを発明しておきながら自分はそれを使わず、娘にも薦めなかったという話を聞いたことがありますけれども、それがもし本当であるならば、さすがはジョブズ。慧眼であったと言わざるを得ないでしょう、別に膵癌とかけているわけではないですが。
現在のインターネットの状況を見ますとまずはSNSの時代と言えるでしょう。ほとんど全ての人が世界に発信できるデバイスを得たことでそれはどんな状況を生んでいるのかというとこれは少しばかり暗澹たる気持ちにさせられます。
前にも書いたようにぼくは社会のあり方に良いも悪いもないと考えるものですし、インターネット時代の社会もまた過渡期であり、これからどう進化するか、どういう価値観を生むかはまだ未知のものだとは思っていますが、いまのSNS社会は全く悲惨で、歪で、インターネットが理想とするものとは対極にあると言って差し替えないと思います。
人間性というものを一つの指標として考えるならば、人々は安易に人間性というものをSNSに委ねてしまっているという感想を持ちます。簡単にいうならSNS依存ということですが、SNSを一つの大きな価値観として持ち、SNSの価値観に人間性を一部あるいは殆ど委ねている、具体的には思考停止しているということですね。それは理論的には真っ当なことにも思えます。なぜなら自分もまたSNSの一部であり、それを形作っている物のひとつだからです。つまりはSNSは自分を含めた集合知の大勢であると。だからそれは「正しい」のだという感覚が少なからずあるのではないかという気がしてならないのです。
しかし今現在という観点からすると、それはやはり危険なことと言えるでしょう。宗教と置き換えてもいいですが、人間性の一部を何かに預けるということがどういう結果を生むかということは歴史が証明しています。
具体的にどういうことが起こっているのかということを考えるとすると
・安易な自己肯定或いは自己批判
・所謂インフルエンサー(インフルエンサーってなんだ?)への盲目的な追従
・無意味な優越感・劣等感の過剰な反応
・マイノリティーへの不自然な肯定、あるいは否定
などが挙げられるかと思います。これには所謂オールドメディアと呼ばれる新聞、TV、雑誌などの不振なども関係しているでしょう。これは社会として、どこにお金がたくさんかかっているかってことでもあるので、SNSに関係なく、社会として考えないといけない問題ではないかと思います。
勘違いして頂きたくないのですが、ぼくはそういう方向に行くのならば別にそっち方向に突っ走っていったっていいと思います。人間性という言葉の定義が変わったって別に構わないと思います。しかし今のところそこまで人間は進化していないというか、今そっち方向に行くのはやや危険ではないかということをぼんやり思っているだけです。ニュータイプがそこから生れる可能性も全く否定しません。社会とはなるようになるだけです。
ただ今現在では今の人間性みたいなものを持っておくことも、あるいは知っておくことも大事で、それにはやっぱり古典の小説や映画に親しむとか、何でもいいですけれども自分のアイディンティティを知っておくこととかが大事になるのではないかと考えているのです。急にSNSやインターネットが規制されて、大事にしていたコンテンツが一切無くなると言う可能性だってなくはないのです。ある程度自分自身の人間性を担保しておくことは現代における一つのリスクヘッジです。
今やインターネットはSNSから生成AIの時代へとシフトしつつあります。SNSがすぐ衰退するかというとそんな事もないでしょうし、これからどうなるか、人類は進化するのか、人間性とはどうなるのか?予想もつかないですけど、少なくとも自分とは何者なのか、自分と世界との、あるいは社会との関係性とはどういうものなのか。そういうものを考えていくことは人間として逃れられないテーマであることはずっと変わらないのではないかと思っています。
【マンガ】漫画界の至宝!乙嫁語り15巻最高でした!森薫は手塚、大友に次ぐ生粋の漫画人だ!
こんにちは、ご無沙汰しております。
今回は考えて見ると初めての漫画ポストになりますが、初紹介漫画は、光栄にも現代漫画でダントツに一番最高だと思っている『乙嫁語り』となりました。
まあ漫画好きなら今更感ありまくりではありますが、『乙嫁語り』もう全漫画読みに読んでもらいたい大傑作であります。
WIkiから一部引用します
『乙嫁語り』(おとよめがたり、The Bride's Stories)は、森薫による日本の漫画作品であり長編第2作目の作品である。エンターブレイン発行の隔月誌『Fellows!』volume1(2008年10月発売)より連載を開始し、同誌が年10回刊『ハルタ』へと誌名変更されてからもvolume80まで基本的に毎号連載されていた。同誌の看板作品となっていた 。2021年4月20日に創刊された『青騎士』(KADOKAWA)にNr.2Bより移籍して連載されている 。『Fellows!(Q)』(エンターブレイン)全3号にも番外編が掲載されている 。
- 全国書店員が選んだおすすめコミック2010、2位。
- 全国書店員が選んだおすすめコミック2011、15位。
- 全国書店員が選んだおすすめコミック2012、11位。
- マンガ大賞2011、2013、共に2位。2014、大賞受賞。
- フランス・アングレーム国際漫画祭2012、世代間賞受賞。
- アメリカ・全米図書館協会、10代向けグラフィックノベル・ベスト10選出。
と、まあ数々の受賞もされている、最高漫画なのですが、作者である森薫氏は前作『エマ』でも文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞されており、間違いのない天才漫画家。次作であるこの『乙嫁語り』もぼくは初まる前から傑作の予感しかなかったのですが、15巻まで読んでみて、その斜め上どころか、雲の上を飛ぶかの如くに最高に面白く、作画も最高としか言いようのない完璧超人漫画となりつつあります。
あらすじは中央アジアを舞台とした群像、大河ロマン物語、あとはもう読んでみてください!としか言いたくないですね。金返せとか言う人にはマジで返してあげてもいいくらいです。
ちなみに森氏は『ハチクロ』『3月のライオン』の羽海野チカさんの後輩であるらしいです。
こういうことって本当ににあるんだなあと思わされますね。
まだ読んだことがないという人は是非!紙で!愛蔵版も出てますのでお金に余裕がある方はますます是非に!読んでもらいたいと思います!愛蔵版欲しいです!!!
簡単にでしたがそれでは!
【映画レビュー】ネタバレなし!2回見たぞ!『オッペンハイマー』と『ゴジラマイナスワン』。とてもとても残酷なラブストーリー『プリシラ』。愛に満ちた『ボブマーリー・ワンラブ』!
こんにちは!ご無沙汰しております!
映画レビューをまとめて4本です。いつも通りネタバレなしで行きますよ!
随分と久しぶりの更新となりまして、結構前のものもあったりしますが、まあそういうのは軽くっていうことでお願いします!(汗)
まずは大本命!のオッペンハイマーです!
これはさすがノーラン監督!素晴らしいですね!オスカー総舐めも納得の映画でした!
そんなつもりはなかったのですが、理解が追いつかない部分があったのとあまりに良かったので2回め行きましたよ!
んー完璧ですね。なんかこの映画をして「日本の被爆者の悲劇と悲哀を描いていないからダメ」みたいな物言いは一体どこから来るんでしょうか?日本人としてもよくわからないです。
素晴らしい映画です。ぜひ見てください。
・ゴジラマイナスワン
こちらもいい!カラーとモノクロで1回づつ観ました!
初代ゴジラへの愛とオマージュが過ぎて、「いいけど、ゴジラ映画としてどうなん?」みたいな評価が出てしまうのはまあご愛嬌でしょうか。べつにいいじゃん。とぼくは思いますが。
もう浜辺美波さんが良過ぎるので、完全に浜辺美波推しになったぼくであります。
『シン・ゴジラ』とは別のベクトルからの初代ゴジラへの回答。とも言える作品といえますね。日本人なら見るべきでしょう。
ちなみにですが、コングがつく方のやつは見る気はないぼくなのです。ゴジラがコングと共闘?なんじゃそら?と思う派のものなのです。すいません。
・プリシラ
そして愛するソフィア・コッポラ監督のこちら!
愛してやまないS・コッポラ作品なのですがこれはとてもとてもキツい映画となりました。
なぜかといえば、別にぼくみたいな音楽ファンでなくても、先の映画『エルヴィス』もありましたし、エルヴィスとプリシラがどうなったかはみんな知っていることなので、これはもう悲しいお話になるというのはわかっているのですね。
それを逆手に取るというかなんというか、とにかく主演のケイリー・スピーニーさんがめちゃくちゃ素晴らしいわけですよ!14歳という年齢の少女時代から演じているわけですがとにかく可愛い!可愛すぎる!そしてそれが過ぎれば過ぎるほど結末がわかっているからこその哀しみ、切なさ、残酷さがグサグサ心に刺さってしまうのです!いや可愛いな〜!でも最後はああなっちゃうんだよなあ。えーもうやめてえ、いやいややめてあげてよ〜みたいなことになってしまうのですね。
もちろん演出的に狙ってそうやっているのでしょうが、ぼくは映画館で上映中に腕時計を見ることはほとんどないのですがこの映画だけは見ざるを得ませんでした。この残酷すぎる物語をあと何分見せらせるのか?と、それを思うともうたまんないわけです。
ソフィア・コッポラさんに悪意があるとまでは言いませんが、かなりそういう意味で酷い気持ちにさせられる映画ですね。エルヴィスのダメな部分とその取り巻きがかなり大っ嫌いにさせられます。もうほんとに悪い映画という意味ではなく劇場を一旦出たくなりますが、そのギリギリでなんとか終わってくれます。この辺にソフィアさんのセンスが光りますね。
あまりお勧めはできないですけど、ケイリーさんがとにかく可愛いのでその辺が見たい人はいいのでは?シャネルとヴァレンティノが協力しているみたいですけどその辺はあまりよくわからなかったです。
・ボブ・マーリー:ワンラブ
最後は楽しみにしていたこちら!
音楽スター並びとなりましたが、プリシラとは違って(悪く言ってないです)こちらはご家族がプロデュースしているだけあっていい意味でとても愛がある伝記映画となっていると思います。いや、かなり好きです。『ボヘブ』以降の音楽スター伝記映画括りの中でもトップになるくらい好きですね!やはり伝記ものには愛がないといけませんよね。
まずはやっぱり、音楽がいい!ボブ・マーリーの音楽の印象を損ねることなく、違和感もなく、美化されすぎてもいないいいバランスで聴かせます。これキングスリーさんがそのまま歌ってるんですかね?もちろんそれ専用のトレーナーなりアレンジャーなりがいるのでしょうがほんと違和感ないです。そして映画館の劇場で字幕付きで歌われるとなんともエモいです。
そして批評的な物言いになりますが、興行的にではなく伝記映画を作る意味とは?という問いにもかなり優秀な回答になっていると思います。あくまで日本のことしか知らないのですが、ボブ・マーリーといえば日本ではまず「レゲエの神様」であってその人生や、功績にあまりスポットが当たっていないような印象がありますのでこういう映画はやはり創るべきだと思わされる作品になっていますね。それにはもちろん人種や宗教的な背景があるわけですし、ボブマーリーといえばレゲエの神様、あとは知らないという人は入口としてでもぜひ観るべきでしょう。おすすめです。
お久しぶりの更新となってサッと終わります。クールに去るぜ。それではまた!
【映画】衝撃作で意欲作だがやや凡庸か? エマ・ストーン熱演!『哀れなるものたち』(ネタバレ無し)
こんにちは!観てきました!エマ・ストーン主演の話題作『哀れなるものたち』!
んんー評価に困る作品です。
胎児の脳を移植され蘇った女性が大陸を大冒険するというストーリーはユニークで面白く、ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞ということでやや期待が高すぎた感がありますが、んーまあ、言って見れば凡庸な作品という評価になろうかと思います。
しかしまあこれはぼくの見方がたぶん悪く、よく前情報を見るとエマ・ストーンはゴールデン・グローブ賞にはミュージカル・コメディ部門のノミネート、受賞となっています(ちなみに作品賞も同カテゴリで受賞)。
なるほどこれはコメディとして観る映画なのだとするとまあ納得であります。過剰なエログロやゴシック的世界観などもそうしてみると納得がいきますし、アイロニーが効きまくった脚本も腑に落ちます。
とするとこれは日本におけるプロモーションの問題とも言えるかもしれません。衝撃作!意欲作!エマ・ストーン熱演!女性必見!などというプロモーションをちょっと見かけたのですが、まあ間違ってはいないにせよちょっと違うかなあという印象を持ちます。
まあ少なくとも「胎児の脳を移植され蘇った女性の大冒険」という設定はよく考えればあり得ないわけで、その時点でこれはある種現実離れした突飛な物語で、つまりはコメディとして観るべきなのだということは意識するべきだったのだと思います。
そういう視点から改めて考えるに、まあ万人には進めないにしてもよくできた映画であることは間違い無いでしょう。エマ・ストーンはまじで熱演ですし、個人的にはマーク・ラファロさんが確かに笑えました。
あまり人に勧めたくなる映画ではありませんし、ひとによってはまじで不快に感じる方もいるかと思いますが、これはまじのお話ではなくコメディ/アイロニーなんだよということは言いたいと思います。
【映画】なにも無いところにも「なにか」は起こる。ヴェンダースが見た東京『PERFECT DAYS』(ネタバレ無し)
こんにちは!メリークリスマスでした!
映画『PERFECT DAYS』観てきましたのでレヴューします。いつも通りネタバレ無しです。
ウーム。
まず前もっての情報としてはこの映画は東京の公衆トイレのPRとしての企画ムービーとしてスタートしたということがあります。企画ありきな訳です。はい!面白くなさそうですね!
確かに企画臭さはあります。しかしそこはヴェンダース!です。見事に(若干宣伝臭さはあるものの)見事な芸術映画に仕立て上げたな!という感じですね。
都市生活者の淡々とした日常を描き、人生とは何か? 幸せとは何か? というテーマでお送りするという。まあ『ベルリン・天使の詩』や東京が舞台ということでヴェンダースが敬愛するところの小津安二郎映画などを連想せざるを得ず、もうこのテーマ何回め? ていうかもう何回も見たよこういう映画。という感じもするのですが、まあ普遍的なテーマでありますよね。
各都市、各作家の描く都市生活者譚というものはやはり名作が多く、この作品もそれに漏れることない、「ヴェンタースの描く東京」というものを見事に切り取っていると思います。
若干のオリエンタリズム?エキゾチカ感がやはり「外国人の見た東京」が誇張されがちで、そこがやはり企画臭さを感じるところではありますし、まあありきたりと言えばありきたりではあるのですがそれでもよくできた映画であることは間違い無いでしょう。特に文句をつけるところが見当たらないという。まあ流石ですね。
白眉なのはサウンドトラックですね!まあ名曲揃いで、イントロがかかるだけでもにやけてしまいます。9割はくらいは知っている曲だったのですが、知らない曲もいい曲もあって「チクショー!なんでわかんないんだよー」とヴェンダースに「負けた」と。そんなわけもないのですが音楽好きの映画好きとしては負けた感がありました。エンドロールでスタッフロールと共にサウンドトラックのチェックをせずにはいられませんでしたね。
これはなんのネタバレでもないので書きますが劇中のセリフで
「この曲、Spotifyにあるかなあ」
「どこにあるの?そのお店」
というのがあって、この作品を象徴しているようでとてもいいなあと思いました。まあほんとにステレオタイプなテキストですが、この映画でやられるとビシッと決まる感じがあります。
いい映画です。なにも起こりませんし大して面白くはありません(ネタバレしようにもしようがないほどです)が、おすすめしたいと思います!(笑)
【映画】『キリエのうた』を語りたい。これは「雰囲気映画」の最高峰だ!(ネタバレ無し)
はい。怒られそうな煽りタイトルになってしまいました。実際に「はあ?」とこのポストを開いた方もいるかもですが「雰囲気映画」別に悪い意味では全くないです。
念の為、「雰囲気映画」のワードで検索してみましたが特に悪い意味では使われていないようですね。「おしゃれ」「ハイセンス」「心地いい」「心ときめく」などのサジェストが提示されまあホッとしました。ぼくも全くネガティブな意図はなく、そういう映画ってあるよねって感じで使っているのですがまあ観てきましたよ『キリエのうた』!
いい!というか岩井俊二監督はもうこの文脈の映画を撮らせたら唯一無二だな!と。『スワロウテイル』『リリイ・シュシュ』を経て円熟の域に達しているなと思いました。
まあ少し泣きましたよねリアルに。まあ岩井俊二がマジで泣かせにきてるのでそれはピュアで素直な映画好きとしては泣きますよ。その辺の捉え方というか感じ方がこの映画を「雰囲気映画」とする所以なのですがこの辺りは各々感じ方というものはあろうかと思います。
そしてこの映画を「雰囲気映画」とするならばこれに並ぶ作品もそうあるまいと思いますね。日本映画界としても異彩を放つ作品と言えると思います。あえていうならフランス映画に近い?作家性と言えると思います。
例えばですけど音楽映画としてとか、青春群像映画としてならあえて特筆するべき作品ではないのかもしれないですけど、それが「雰囲気映画として」であればこれはもう120点ですよね。
いい映画ですのでぜひ観てみてください。
