→13 🤪🤯🎊UKパンク「セックス・ピストルズ」の登場とロックの終わり『勝手にしやがれ!!』
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Spotify公開プレイリスト。第13弾は「UKパンク、セックス・ピストルズの登場とロックの終わり、その名も『勝手にしやがれ!!』となります。
まあUKパンク。というかセックス・ピストルズをフューチャーするプレイリストを作る。というのはとても難しいのでした。なにしろ音楽性は全く、全く置いといて、アティテュードとして、表現の在り処ととして現代ロックにもたらした影響というのは、「ザ・ビートルズ」にも匹敵するというか、凌駕するんじゃないでしょうか?
あえて説明するまでもないかもしれませんが、セックス・ピストルズが登場する前まではUKロック・ミュージックは完全にどん詰まりの状況にありました。これ以上の音楽はもう生まれようがないという状況だったわけです。それを「そんなもの下らねえ!」という衝動というか、おそらく何も考えていなかったと思うのですがとにかく生まれたのが『勝手にしやがれ!!』というアルバムだったのです。
単なるイロモノであるようなこのアルバムは、閉塞したUKロックシーンを完全にブチ壊し、クラッシュ『白い暴動』、ザ・ジャム『イン・ザ・シティ』といった名盤を生みました。ブライアン・イーノが指摘したように「パンク・ロックを見に来る客は10人ほどしかいなかったが、その全員がその後バンドを始めることになった。」という言葉がそれの全てを表しています。
しかしその当事者であったジョニー・ロットンはあっさりパンクを捨て、セックス・ピストルズは消滅。シド・ヴィシャスはなぜか『マイ・ウェイ』を歌いODの末、鬼籍に入り、指針を失ったパンクはその後、ポスト・パンク、モッズ、ニュー・ウェイヴといった方向性を求めて彷徨いつつ、様々な音楽性と名曲、名盤を生むこととなります。UKロックが再びシーンを統一するまでには、先に書いたように「ストーン・ローゼズ」「プライマル・スクリーム」などのバンドの登場(というか、クラブ・シーン。オーディエンスの時代。)を待たねばなりません(まあ「ザ・スミス」とかもいたわけですけど)。
とにかく、かのように、セックス・ピストルズがもたらした衝撃というのは果てしなく広く深く、とても1時間で網羅できるものではないので、上澄みをさらっと拾ったようなプレイリストになっておりますが、まあこんな感じだよねと聞いてみてくれれば嬉しいです。
因みに我が日本では山口冨士夫が初めてセックス・ピストルズを聴いたとき、「これって「村八分」じゃん。」といった逸話も残されています。日本のパンクもなかなかやるでしょって言ったじゃないですか。