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Spotifyプレイリストその12

石と薔薇が変えた岩(ロック)

→12 🙉🎤🎊

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Spotify公開プレイリスト、第12弾は「石と薔薇が変えた岩(ロック)」です。

『石と薔薇』とは言わずとしれた「THE STONE  ROSES」のファーストアルバム。「ロックを変えた」と後に評され、『サージェント・ペパーズ』、『クリムゾン・キングの宮殿』、『勝手にしやがれ』、『ロンドン・コーリング』と並び評される記念碑的アルバムです。

UKパンクのその後、「騙されたって気分はどうだい?」との言葉を残し、あっさりとパブリック・イメージ・リミテッドに向かったジョニー・ロットンことジョン・ライドン。ロックは再び死んだと思われた状況を再生(Resurrection)させたのがこのアルバムであります。UKシーンにマッドチェスター。セカンド・サマー・オブ・ラブといったムーヴメントを再々度もたらしました。

少し思い出話をします。

ぼくは小学校高学年の頃は尾崎豊病に罹っており、そのごMTVからグリーン・デイなどを知り、セックス・ピストルズ、クラッシュなどを知ったことは前にも書きましたが、90年代初頭に早期青春時代を過ごした多くのひと達がそうであるように、そこから遡り、ビートルズ(は勿論、兄の影響で前から聴いてはいましたが)、ストーンズなどを聞き、オールディーズとしてのエルヴィス・プレスリーやらビーチ・ボーイズやらを聴いていました。そして高校生になって訪れたのが、「渋谷系」と「グランジ」でした。

そこでぼくは、パーフリ世代よりはちょっと遅いので、『犬は吠えるが〜』とか『69/96』とか、レニー・クラヴィッツと勿論ニルヴァーナ、などを聴き(もちろん全部今でも大好きですが)、その後とどめを刺すようにやってきたのが『モーニング・グローリー』という、ちょっと音楽好きな田舎の高校生としては至極当たり前な高校時代だったわけです。

その後浪人し、一年おくれて大学に入ったぼくは、偶然、本当に偶然に高校の時の友だちとその大学で再開することになります。同じ大学に入ったわけです。それは本当に驚くべき事態でした。なんたってぼくは彼が浪人していたことも、同じ大学を受けていたことも知らなかったし、ましてや、揃って無事合格し、なんとか同じ大学に滑り込んで再会することになるなど思いもよらなったからです。しかもやっとこ大学に入ったと思ってホッとしながら大学内をぶらついていたら、彼がベンチに座っていたんですから! そりゃあ驚きます。

高校生の頃は全く知らなかったのですが、彼は音楽好きでした。そして忘れもしませんが、彼から借りたのがこの『石と薔薇』と「プライマル・スクリーム」の『スクリーマデリカ』でした。

今にして思えば、ということですが、そこはぼくにとって一つの転換点でした。『石と薔薇』も『スクリーマデリカ』もその時聴いたときはピンときませんでした、ぼくは彼と違う学科で、そこには色んなところからやって来たいろんなひとたちがいて、音楽好きもいっぱいいました、学科の音楽好きな友だちから「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン」やら「ギャラクシー500」。「JB」「スライ・ストーン」。「はっぴいえんど」。「Theピーズ」とか「ミッシェル・ガン・エレファント」などを教えてもらいました。なるほど日本は広いなーと思いました。いろんな高校生たちがいろんな音楽を聞いてきて、ここで集まっているんだなあと、田舎出身の平凡な音楽好きであったぼくは思ったわけです。一言に田舎と言っても(何故か東京出身のひとはいなかった)ぜんぜん違うものだなあと。それには少しばかりのコンプレックスも含まれていたと思います。

また長くなりましたが、結局は色んな音楽を教えてもらい聴いてみても、本当に音楽が好きになったのはあの『石と薔薇』と『スクリーマデリカ』がきっかけだったのだなあと今にして思うわけです。

因みにその彼は最近ご結婚されたそうです。オメデトウゴザイマス。そういうわけでとにかくすごいアルバムなのです。というわけで「石と薔薇が変えた岩(ロック)」という、あーくだらない駄洒落のタイトルを(自虐的に)つけました。ナンのこっちゃい!

 

公開プレイリストはこちら

https://open.spotify.com/user/61f0xik01zuwvcbalinfqitr5/playlists